断食の力

 

食べない時に細胞に何が起こるのか。

 

断食の臨床研究が進んでいます。

 

少し前は、ダイエットのために健康的に断食をするという方が多かったですが、だんだんと細胞の力を回復、機能を上げる目的の方が増えてきました。

 

断食=食べない。栄養が入ってこないことで細胞の働きが変わり、細胞をよみがえらせる働きをするようになります。

 

古くから断食は様々な病気の治療法として使われ、臨床としての良さは分かっていました。

 

現在科学技術が進み、小さな細胞の中の分子の働きが見えるようになり、食べることも、食べないことも、大切なだということが科学的に分かるようになってきました。

 

「あるも「ない」もどちらも大事です。これは食べ物だけに限ったことではありませんね。

 

人類が生まれてから、こんなに食べ物が溢れていた時代はかつてありません。

私たちは、食欲のまま好きなものを好きなだけ食べられることを豊かだと勘違いしています。

 

空腹に耐えられない、断食なんて絶対に無理!と思っている方も多いです。

かつての私もそうでした。

  

 

断食は、どのような力があるのかを紹介します。

 

内臓を休ませエネルギーを修復に回すことができる

食べるということは、胃、腸、膵臓、肝臓、腎臓などの臓器を消化・吸収のために働かせることです。常に食べているということは働き詰め。断食をすると働き詰めだった内臓が休息が取れるのです。消化吸収は非常にエネルギーを使いますが、食べないことでエネルギーを修復、回復に回すことができます。

 

これが、予想以上に大きいんです!私は毎回断食2日目の朝に、体の軽さにいかに消化が体のエネルギーを使い負担になっているのかを実感します。内臓と自分の状態の関係を感じる瞬間です。

 

感覚が鋭くなる

断食後は、食べ物そのものの味をよりはっきりとおいしく感じられるようになります。味覚だけでなく、嗅覚、視覚、聴覚、感覚全てがよりクリアになったと実感する人が多くいます。

 

断食中は、特に日にちが経つほど感覚が鋭くなってきます。神経細胞の掃除も進むからでしょう。瞑想も非常に深くできるので、古くから哲学者や宗教者が断食を行なっていたことがは納得がいきます。

 

免疫力が上がる

白血球の量が増え活発化します。断食で白血球の数は一度減少しますが、その後に新しく作られる白血球が良くなるのです。これからの時代、ワクチンに頼るのではなく自分の免疫力をしっかり上げておくことが大切です。ウィルスに罹ったとしても、自己免疫がしっかりしていれば回復していくのです。

 

ワクチンのシェディング(ワクチンを打った人から汗や呼気から外にその内容物が出ること)が気になる方も、がんが気になる方も、自分の免疫力を高く保つことが大切です。断食で機能が高くなった細胞で新しい免疫細胞を作り出すことができます。栄養を摂ることで、良い免疫細胞が作られるのです。食べること、食べないこと、両方でより強くなっていきます。

 

肺がきれいになる

排気ガスなど大気汚染で気づかないうちに肺はダメージを受けています。断食によって、免疫力が上が高まると、外気からの有害物質の侵入、ダメージを防ぐことができるため肺がきれいになります。断食すると呼吸が楽になると語るアスリートも多くいます。

 

断食中は、副交感神経が優位になり、体もゆるみ、普段より深い呼吸がしやすくなります。

 

有害物質を排出(デトックス)

人間には本来、有害物質を解毒、排泄する働きが備わっていますが、現代の私たちはデトックスが追いついていない状態です。有害物質は脂肪に蓄積されやすい特徴があるため、断食で脂肪が燃やされることがデトックスに繋がっています。

 

断食によって細胞の機能が上がると、その後も有害物質を外に排出する力が改善されます。

 

大腸がきれいになる

便秘気味の人はもちろん、そうでない人も、大腸には余計な老廃物が溜まっていたり腸内細菌のバランスが崩れていたりしています。断食中は、腸の大掃除をしているようなもので、断食後の食事をしっかりケアすることで腸内環境が整えられます。

 

断食が終わると本当に腸が綺麗になったな〜と実感します。これは、すごく嬉しい感覚。せっかく綺麗になった腸だからと、大切に扱いたい気持ちが自然に湧き出てきちゃいますよ。

 

肝機能が改善する

肝臓はデトックスの要です。アルコールを代謝してくれるのは有名ですが、薬や食品添加物、重金属などを解毒する働きもしています。断食中は、新たな有害物質も入ってこないため、脂肪燃焼で出てきたもののデトックスに専念できることで、肝臓の働きが良くなります。

 

肝臓の働きっぷりはすごいです。体に必要なタンパク質を組み立てて作り出し、有害物は解毒し、エネルギーとして使える糖を貯めておくなど、一つの臓器なのに働きは多岐に渡り、常に働いてます。実は断食中も肝臓はデトックスで働きっぱなしですが、それでも仕事負担が軽くなるので改善します。

 

脂肪が燃える

断食によって脂肪が燃焼しエネルギーとなって使われます。断食後に、体に良い油脂を摂るようにすれば、体内の脂肪が良い質に変わっていけるのです。

 

脂肪が燃えて「ケトン体」という物質がエネルギーとして使われますが、このケトン体の健康効果は素晴らしいのです。断食中は、ケトン体が非常に増えるので、集中して細胞を回復することができるができるのです。

 

ケトン体については、またお伝えします。

 

 

 

 

実際にタボラータでファスティングをやってみた方々の声