更年期の本質をケーススタディーで見てみよう!

 人は、自分が身につけた習慣の積み重ねで生きている。

 

積み重ねに無理があっても、40歳までは細胞が元気だし、女性ホルモンが体を守ってくれる。

35歳ぐらいから体を健やかに保つ女性ホルモンが減り始め、45歳になると急激に減っていく。

 

今まで守ってきてくれた女神エッセンスからの卒業。自分自身が女神になって、自分を導いていけるようになるための移行時期。

 

 

女性ホルモンが少なくなっていくのだから、心身に影響がないはずがない。

誰でも体の変化は感じるはず。

 

更年期に大きく不調になる人は、それまで体に無理を強いてきたということ。

おいおい!このままじゃ先へは進めないんだよ!

自分のあり方に目を向けて!ってね。

 

 

私のケースを例に、どんなことが体の負担になるのかを考察してみます。

 

この写真は、私が48歳の頃。

表では元気に料理教室をしていたけれど、裏では心身共にとても辛かった。

 

朝起きると、体が重く足の裏がとにかく痛い。

お弁当を作らなきゃと、気力を振り絞ってた。

 

家事をやろうにも何も、とにかく体が重く力が湧いてこない。

 

食べると泥のように体がさらに重くなる。

義務としての家事をするだけで精一杯、頭も動かず、ぐるぐると同じ思考を繰り返す。

 

書き出したらキリがないほど、調子が悪かった。

 

心臓が時々ギューと苦しいと病院で言っても「うん。まあこれくらいね〜。まだ大丈夫、ひどくなったらお薬あるから。」と、健康診断で特に問題がないと言われ、「何これ!こんな大変なのに!?」人生100年と言われる時代に、母よりも調子が悪い自分に怖気付いた。

 

 

これは、これは小さな頃からの生活習慣、生き方の習慣のツケが回ってきて、更年期で隠しきれずに現れてきたということ。

 

 

 

では、歴史を見てみよう!赤字は考察や補足。

 

家は自営業で、両親とも良く働いていた。

食事の記憶は、魚肉ソーセージとご飯、ツナ缶にご飯、ご飯ですよにご飯、インスタントラーメン、惣菜コロッケ、焼き鮭、お刺身。おかずが複数存在している記憶がなく、これのルーティーンだった。

小さな頃から間違いなく栄養不足。タンパク質もビタミン、ミネラルも不足。

私の身長は母親よりも5センチも低い。

栄養不足だと、体は栄養がないものだって、とにかく食べさせようとする。

白いご飯ばかり食べていた。

 

 

 

高校時代では、1週間以上の便秘が普通で痔になった。

ニキビもあったし、自分の鼻の脂が臭いのがすごく嫌だったのを覚えてる。

便秘と痔の問題は40代まで続いた。

タンパク質、食物繊維不足。腸を動かすエネルギー源はタンパク質のグルタミン。

食物繊維の不足で、便の量もしっかり作り出せず、腸内細菌にエサを与えることもなく、腸内環境が悪い。

腸内環境、腸粘膜の状態は肌と直接関係しているので、ニキビができるのは当たり前。

腸内には便がいつまでもあり腐敗し毒素を作り出し、分泌する皮脂から毒素も排出されて臭う。

顔のニキビと鼻の脂から便の毒素が出てたってこと。知らないって怖い!

 

高校3年でクラスで誰よりも先にスギ花粉症になった。

肌は敏感で、触るとすぐに赤くなった。

免疫細胞は腸管に7割集まっているので、腸内環境の良し悪しは免疫状態に大きく関係する。

腸内環境の悪さが、免疫暴走させアレルギーや過敏に反応し炎症を作りだす状態に。

食べている油脂の質も悪く、中学生ぐらいから揚げ物の惣菜が多くなる。これは炎症を引き起こすオメガ6系の植物油を使った揚げ物。

炎症体質になっているから皮膚もすぐに赤く炎症反応を起こす。

 

特別な病気もしない、すこぶる元気。

小さい頃から活発で、いつだってハイテンション。すぐアクセル全開になる感じは、ちょっと普通じゃないなとは思っていたけれど。

自律神経をバリバリ交感神経優位にさせ続けているということ。

小さな頃から交感神経優位ということは、ズーーっと元気や興奮をさせるような抗ストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリン)をバンバン出し続けて生きている。

常に興奮できるものを探し、興奮している自分の状態を自分らしい認識し、興奮を見つけることが意欲や活力の源だと思っていて、興奮がエネルギー源だった。それが自分で、自分らしいと思っていた。

そして、いつも自分を張っていないといけないという緊張感が強かった。

興奮も緊張も抗ストレスホルモンを使ってないと維持できない。このホルモンを出し続けることが体に負担。

 

生理は、始まった時からずっと不規則で40日以上開くのが普通。

21歳の頃には、アスリートのように運動もする肉体も使う仕事だったので生理が1年以上、止まった。

それが不妊症に続くなんて、思いもしなかった。 

ただでさえ栄養不足で生きてきた。

抗ストレスホルモンの材料は性ホルモンと共有なので、抗ストレスホルモンをたくさん出していると、女性ホルモンまで材料が回らずに月経がちゃんと起こせない。

緊張が強く、興奮状態をキープするために抗ストレスホルモンを作り続けてている上に、炎症体質で、炎症を抑えるために抗ストレスホルモンがさらに必要、さらにハードな運動で、バシッと生理が止まった。

抗ストレスホルモンが出ているということは、自分を維持することでやっとということ、新しい生命を作り出す余裕なんてないってこと。

 

表面上の元気は、体の中の元気や健康とは限らない。

 

不妊治療は5年。飛行機に乗って治療に通い、年々状態が悪くなっていった。

子どもを授かった決めては大きく食生活、生活習慣を変えたことだった。

最新の薬も技術よりも、はるかに大切なのは体の状態。

 

神経の使い方も不規則な生活も大きなストレス。

現代では、栄養不足や、食べ方の悪さがストレスになっていることも多いし。

多くのストレスを抱えたままでは、ママになることは難しいと体が言ってるってこと。

 

 

遺伝的には体は丈夫なのだろう、だから表向きには元気に過ごせていた。

 

40歳を過ぎると細胞の機能は落ちてくる。

45歳を超え、心身をどうにか維持してくれていた女性ホルモンが急激に減り、露呈してきた今までの無理な自分の使い方。

まあ、納得よね。私の更年期は酷かった。

 

 

学び始めた栄養と健康への道。

食と生活習慣を変えると、どんどん体が回復していくことに、驚いた。

体は軽く、心も軽くなり、気力が湧いてくる。

 

今まで当たり前のように使っていた体と明確な意志を持って繋がる。観察し、理解しようとすると、体が教えてくれる。

より心地よい方向を。進む方向を。

 

学びの中で、自分の自律神経の使い方に気づいた、興奮や緊張はいらないと。

小さな頃からの価値観や習慣で、ホルモンをドーピングのように使うクセが体の中に染み付き自分の生き方に反映されると知った。

コーヒーを飲むように、興奮を探し、それをエネルギーに生きてきた!

(笑ってるそこのあなた!結構多くの人がセルフドーピングやってるのよ!)

 

知識を得て、試行錯誤で実践し、自分で選んで習慣を変えていく。

 

違う習慣からは違う自分が生み出される。

自分とつながるほど、自分らしい自然なエネルギーが満ちてくることが分かる。

 

まだまだ、学びと実践の道の途中。

だけど、ありがたいことに、今まで生きてきて、今ほど自分に一致し、自由を感じ、学ぶ意欲や、気力が充実し、喜びが大きく、エネルギーに満ちている時はない。

 

更年期の不調がなかったら、ずっと無理していることに気づけず壊れるまで走り続けた。

気づくチャンスがないから。

 

これを読んでいる皆さんにお伝えしたい。

 

体の不具合、痛みなどがあるのは、悪いことではない。

どんな物語だって、障害や問題が起こることからスタートする。

 

体は生まれた時から一緒、貴方がしたいことができるように、多くのことを経験できるように、貴方のためにいるよ!って存在している。

それでも替えが効かないのだから、間違った使い方をしていたら、おいおい!違うよ。そのまま行くと壊れるよ!って体が伝えているサイン。

自分の使い方、間違ってるよ!もう頑張る時期はおしまいだよ!って

 

  

人生の後半は、自分をよく生き切るためだよね。

今まで頑張ってきた前半の経験を踏まえ、後半は自分を生きることを大切にする、自分とつながって生きるためのもの。

 

自分の中にある違和感を大切に、じっくり時間をかけて自分に優しく向き合って欲しい。

体があるから今の貴方がやりたいことができること、いつだって貴方を体が支え続けていること。

気持ちだけを優先するのではなく、体も含めて自分に優しくして欲しいということ。

 

 

 

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私のケースを見て、ちょっと心当たりある人いるでしょう。

 

栄養が気になった人、腸内環境が気になった人、自律神経が気になった人、ストレスが気になった人、それぞれいると思うけれど、まずは、体の材料の食事、回復の睡眠、人の基本動くこと。この生活習慣が、とっても大事。

 

その次に、思考感情習慣。これは自律神経に直結して関係するからね。

 

 

 


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