女性の最期は平均して12年間、要支援や介護されるという統計が出ています。
そのきっかけになることとして、骨折や骨の変形や痛みなど、骨に関することも少なくありません。
足の付け根の大腿部骨折をして入院する時の母ですが、普通は痛くてこんなにハッピーではいられません。
母は、認知症もだいぶ進んでいるので、今回の入院でしばらく寝たきりになり刺激の少ない環境で過ごすことになります。
1ヶ月近くの入院になります。
筋力が一気に落ち、そして歩くためのリハビリを行いますが、高齢になるほど骨折前の動きを取り戻すのは大変です。
筋力も落ち、認知症も進み生活の質が落ちることを意味します。
施設に入っている母は、食後にテーブルから立つ際に転び、右の大腿骨骨折をしました。
大腿部骨折も高齢者に本当に多い骨折です。
ちょっとした日常の動きの中で、バランスを崩して転ぶというのは、高齢者あるあるです。
そして、ちょっと転んだだけで、いとも簡単に骨がポキッと折れてしまう。
下の図を見てください。女性の大腿部付近の骨折の多いこと!
資料は少し前のものなので、今はさらに人数が増えています。
日本股関節研究振興財団HPより
女性は、閉経後から骨密度が下がってきます。
女性ホルモンは、実は体のさまざまな機能を守ってくれる女神さまでもあります。
骨の健康も守ってくれている女性ホルモンが減り、どんどん骨がもろくなります。
閉経後からのケアも大事ですが、閉経前にどれだけ骨の健康度が高いかも、とても重要になります。
カルシウムをどう摂る
やっぱりカルシウムよね!
骨のためにチーズは意識して、毎日食べている。という女性も多いのではないでしょうか。
実はカルシウムばかりを体に取り入れると、骨は硬くなります。
硬くなる、、、というのは、ポキッと折れやすいのです。
しなやかな骨がいいのです。
しなやかな骨を作るためには、タンパク質もカルシウムも大切です。
しなやかな骨を作るためには、カルシウムと一緒にマグネシウムを摂ることが大切です。
牛乳やチーズなどの乳製品は、カルシウムが吐出して高いのです。
骨を強くしようとして、多く撮りすぎると、骨が硬くなります。
マグネシウムとカルシウムが一緒に取れる食材がおすすめです。
マグネシウムは海からのものにたくさん含まれていますので
しらす
ジャコ
煮干し
ししゃも
など
骨ごと丸ごと食べられる魚は、タンパク質もカルシウムもマグネシウムも摂れる最適な食べ物です。
納豆にしらすをたっぷりかけるなんて、おすすめの朝ごはんです。
さらにすりゴマなんて入るとさらにグットです!
NGは、カルシウムのサプリをせっせと摂ること。くれぐれも気をつけてくださいね。
骨のカルシウムを減らさない
骨から不要にカルシウムが溶け出すことも避けたいですよね。
人の血液のpHバランス(アルカリと酸性度のバランス)は、7.35〜7.45とものすごく狭い値に保たれています。
カルシウムはアルカリ性です。
骨にカルシウムを貯めておくのは、血液の pHバランスを調整する仕事のためでもあります。
血液が酸性に傾くものを多く食べるほど、中和するために骨からカルシウムを出します。
甘いもの(砂糖)や肉(タンパク質)の食べ過ぎには注意が必要です。
酸性食品も栄養を摂るために私たちには必要ですが、食べ過ぎが問題になります。
運動も大切
しなやかで強い骨を作るためには、運動もとても大切です。
動く振動で、骨は強くなるからです。
筋力が弱いと、ちょっとしたことでバランスを崩したり、転びやすくなりますから、普段から活動的であったり運動習慣があるというのはとても重要です。
母の骨ケア
ちなみに母はずっと、私は骨密度が高い!と自慢をしていました。
そして、意識して毎日せっせと小分けになったパックチーズを食べていました。
手作りのお菓子を常にいただいていて、よく食べていました。
81歳まで店に立ち1日中仕事をしていたので、とても活動的でしたが、
70代で左の大腿骨骨折、今回は80代で右側です。
一緒の食事をしていた父も、70代で背中の圧迫骨折をしています。
私が父をおぶったことを思い出します。
いつまでも自分がやりたいことができる体でいるために
年々、子どもたちの骨折が増えています。
実はこれは、高齢者に限った問題ではありません。
全てのことは繋がっています。
骨をしなやかにする食生活や生活習慣は、骨だけを健康にするわけではありません。
体全体を健やかにします。
それは、体も心もです。
今の自分がよりしなやかに人生を楽しめるように
そして将来の自分も楽しくしているように
今の自分の体を丁寧にケアしていただきたいです。
食べ物が溢れるこの時代、知識がないと自分の体を健康に保つ食べ方を選べません。
食の学びは本当に大切です。
皆さんの健康ライフをサポートできる講座を作り続けていきます。
10月29日(日)栄養の基礎講座は満席になりました。
11月23日(木祝)腸内環境改善講座
健康を考える上で一番重要な腸内環境の講座があります。
まだ3名ほど入れます。