腸は、人にとって要になる場所です。
生命を維持するために、大事な栄養を消化(分解)吸収しますが、それだけにとどまりません。
エネルギーを生み出すミトコンドリアが働くために必要なビタミンB群を作り出し、毒素を便と共に排出させます。
免疫細胞の6割が腸に集まっていますから、免疫システムとも大きく関わっています。
さらに、迷走神経という神経を通って脳とダイレクトに繋がっています。常に腸から脳へ情報を送られ続けています。
お腹にまつわる、ことわざを見てみましょう。
腹は減っては戦はできぬ
腹ごしらえ
ー食べなければエネルギーが出ないー
腹八分目で医者いらず
ー満腹は消化や体の負担で体調を悪くするー
腹を割る
ー抱えている思いを出すー
背に腹は変えられぬ
ーお腹はそれほど大切ー
腹を抱える
腹が立つ
腹に据えかねる
ー笑う、起こる、我慢できないなどの状態ー
腹が据わる
ー覚悟を決めるという意志決定ー
腹黒い
腹が大きい、腹が小さい
ー性格や器の大きさを表すー
腹を探る
ーそれとなく考えていることをうかがうー
お腹が私たちの状態をどれほど幅広く表していることか。
お腹や体の状態だけでなく、精神状態や、性格まで、お腹を使って表しているように、私たちはお腹とは深い関係があります。
どれも、感覚的に分かりますね。
腹を使ったことわざは、まだまだたくさんあります。
便移植という言葉を知っていますか。
便には、多くの生きた腸内細菌が残っています。
さまざまな理由で腸内細菌が減ってしまった方に、腸内細菌を健康なドナーの便を移植するという方法です。
スーパードナーと呼ばれる人は、
『他人が気がつかない部分に細やかな気遣いがさりげなくできて、異性だけでなく同性からも好かれる素朴な人。
離島のお百姓さんまたは漁師さんであるとよく、感謝の気持ちを持っていること、感謝の気持ちを持ちお詫びの気持ちは2番目であること。全てのものと共存共栄できること。細やかな腸内細菌層のバランスは二の次。』(腸内細菌が喜ぶ生き方 城谷昌彦)
だそうです。
細菌移植なのに、細やかな腸内細菌叢のバランスは二の次で、性格のほうがドナーとして優先って、、、、。
腸内環境=腸内細菌の状態は脳へと常に情報がいき、感情にも思考にも影響を与えているとすると、どのような腸内環境であるかが、その人の行動と関係するいうことのようです。
お腹は、私たちにとって本当に大切な場所です。
腸の働き、腸内細菌のこと、腸内環境の仕組みを知ることで、より良いお腹の状態を作り出すことができます。
より健康でより自分らしく生きるために、自分の腸をケアする気持ちを持ちたいですね。
#腸内細菌#腸内環境#腸脳相関#腸活#腸ケア